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2007.06.01 *Fri*

第4回 日記ログ 本文

店の屋台でみつけた黒猫は、とりあえずどこまでも着いて来るようだったので、そのまま旅をすることにしたパミスですが、黒猫は、ただ餌をもらうだけでは済みませんでした。

しばらくすると、黒猫は
・・・・・・・黒猫は


女の子になっていました。


正確には、女の子の腕の中に、ちょこんと黒猫が乗っかり、女の子は黒猫を抱きかかえて、じーっとパミスを見ていました。
何も喋らず、ただじーっと、じーっと見ていました。

パミスは、まず会話のきっかけにと、あたりさわりのない疑問を投げかけてみました。

「えーと、貴女の猫さんですかー?」
「・・・・・・・・・・」


彼女は微動だにしません。

「にゃー」

猫が鳴きました。

パミスは、気を取り直して、別の質問を投げかけることにしました。

「貴女も、招待状を貰って、この島に来たのですかー?」
「・・・・・・・・・・」

「にゃー。」


また猫が鳴きました。

                        ・
                        ・
                        ・
                        ・
                        ・

少女に、じーっと見つめられたままで、パミスは、正直困ったので、質問の方向を変えてみました。

「このお花、よかったらどうぞ?」
にこっと営業スマイルを彼女に向け、かすみ草を差し出します。


ぎゅっ。


どうやら、受け取ってもらえたようです。

「にゃ~~」

また猫が鳴きました。

                        ・
                        ・
                        ・
                        ・
                        ・

パミスは、こう思いました。
きっとこの子は、とてもよく出来た人形なのかもしれない。
財宝が多く眠るという、この島。自動人形の一人や二人居てもおかしくないし。

かといって、彼女が何者であれ、出会ったことに変わりはありません。
幸い、猫が質問の答えをしてくれるので、毎日の生活に差し障ることもありませんでした。

しいて問題をあげるなら、パミスには、猫語が理解できない、ということでしょうか。
まぁ、こればっかりは。教えてくれる猫がいなかった訳ですから。


パミスにとっては、彼女が何者で、猫が何者であるかよりも。
花が好き、(かもしれない)ということが、とても重要なのでした。


                        ◇
                        ◆
                        ◇



さて。今宵はここまでに致しましょう。
皆様、良い旅を。

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